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白い歯のかぶせものについて


前歯のかぶせ物を行う場合、健康保険を使える物は、金属のかぶせ物にプラスチックをつけたもの(硬質レジン前装金属冠)です。
材料の進歩はあるのですが、
・透明感がなく、天然の歯と比べると違和感がある点
・プラスチックが吸水性のため、だんだんと色が濃くなってしまう点
については、どうしても欠点として残ってしまいます。

天然の歯と同じような色調を再現するために、以前より使われてきたのがプラスチックではなく、セラミックを用いたもの(メタルボンド)です。


このかぶせ物では、天然の歯と区別がつかないくらいの色調を再現することができるようになっています。
でも、金属のかぶせ物(下図@)を用いていますので、金属色を見せない処理(下図A)を行います。そのため、透明感の深みはAよりも外側の厚みでしか出すことができません。また、歯ぐきに近い場所では、どうしても金属が表面に近くなってしまうので、この影響が出てしまう可能性を持っています。


     メタルボンド(左)とフルセラミック(右)の模式図

近年、かぶせ物にジルコニア(酸化ジルコニウム)といった、非常に堅くて、透明感のあるセラミック材料を使うことができるようになってきました。そこで誕生したのが、ジルコニアなどのかぶせ物に天然歯と同等の色調のセラミックをつけたかぶせもの(フルセラミック)です。


フルセラミックの場合、中のかぶせもの自体に透明感がありますので、歯の前から後まですべて透明感の再現に使うことができますし、歯ぐきに近い場所に金属の影響が出る心配をすることもありません。
しかし、メタルボンドの場合、フルセラミックよりもかぶせるために歯を削る厚みが比較的少ないという利点もあります。
当院では、この2種類のかぶせ物を用い、状況によって最善の方法を説明しております。

当院では以下の価格で行っております。
メタルボンド           1本  88000円(税込み)
フルセラミック(ジルコニア)    1本  90200円(税込み)


奥歯の場合、前歯で用いるかぶせ物を使うこともできますが、強い力がかかるため、セラミック部分がかけてしまう可能性があります。それを避けるため、ジルコニアのみを用い、色調を整えたかぶせ物を使用することもできます。


天然歯と完全に同等な色調を完全に再現するまでには至りませんが、このような場所であれば十分に使用に耐えうると思います。

当院では以下の価格で行っております。
ジルコニアクラウン     1本   77000円(税込み)